ジンギスカンのカバーを聴こう!


マルコ・ポーロ「勇者オマール」




1980年に発売されたEPです。本家に対抗して「勇者オマール」というタイトルに変えていますが、ジンギスカンの「ハッチ大作戦(Hadschi Halef Omar)」のカバーです。

いやあ、これ、どうしても聴きたかったんですよ。
CD化されていないみたいなので、頑張ってレコードを探しました。
実はですね、来月、とあるイベントで「ハッチ大作戦」をやることにしまして、オリジナルをそのまま流して踊ってもつまらないので、独自にオケを作らなければならないわけですよ。

オケ作りの参考にするために、「ハッチ大作戦」のカバーを出来る限り聴きたかったわけで、どうしても日本でジンギスカン「ハッチ大作戦」の対抗馬としてリリースされた「勇者オマール」を聴かないわけにはいかなかったわけです。

ドキドキしながら針を落とすと、、、、
何じゃ!このショボショボのオケは!!!
イントロから腰が抜けます。
どう聴いても音の数が少なすぎます。
ボーカルも全く覇気がありません。
「ハハハ ハッチ ハレフ オマール〜」以下のサビも本物とキーが違うので気味が悪いです。

「ジンギスカン」の時よりも更に野暮ったさを増しています!
どう間違えたらこんなことになるんだ!という感じです。
ある意味すごい!
これはオケ作りの参考には全くなりませんでしたが、いやあ、別の意味でいいものを聴けた。

で、これ以外の「ハッチ大作戦」のカバーとしては二曲だけ知ってます。

まず、ジンギスカンのエディナ・ポップがセルフカバーした「Hadschi Halef Omar」。
これもオケがショボくなっている上に、何故か尺八の音が使われているのが謎ですが(エディナの「Pistolero」のセルフカバーにも何故か尺八の音が)、何故かそれがいい味を出してます。
何故かエディナも「ハハハ ハッチ ハレフ オマール〜」以下のサビをキーを変えて歌っていますが、こちらに気持ち悪さはございません。
何だかんだ言っても、歌っているのは本物のメンバーなので、それなりの仕上がりにはなるのは当然と言えましょう。
もちろん、尺八の音は参考にさせていただきました(笑)

問題はフィンランドの歌手Frederikの「Sheikki Ali Hassan」。
1980年発売ということは、本家「ハッチ大作戦」と同時期に出されたみたいですね。
で、これもショボいオケなのですが、歌いだした途端に私はひっくり返ってしまいました。
ボーカルの音量が大きい上に、何と個性的な歌声!
歌詞も全くオリジナルとは違います。
そうですよねえ、どうせカバーするなら、本物の真似をするのではなく、これくらい思い切ったことをした方がいいということを、この曲から学んだのでありました。

しかし、まあ、なんで「ハッチ大作戦」のカバーバージョンのオケはこんなにショボいんでしょうかねえ。
って、自分で作ってみたら、あの本家の疾走間あるイントロが全く再現できないのです!
ジンギスカンは歌や踊りだけでなく、アレンジまで凄いということを実感したのでした、、、。

で、「勇者オマール」の話に戻ります。
ジャケの裏面に歌詞は無く、解説が書いてあるのですが、

「偉大なるイスラムのカリフ(君主)"オマール"のことを歌ったノリのよいポップなディスコ・ナンバーです。」

、、、。間違ってますよね?
表ジャケの絵も「Hadschi Halef Omar」ではないですよね?
って誰に聞いているのだ?

あ、この「勇者オマール」はサッパリ売れなかったみたいで、オリコンの記録にはのこっておりません。
「めざせモスクワ」や「勇者オマール」に比べると、「ジンギスカン(英語版)」はマルコ・ポーロの中ではかなり出来が良いのですねぇ。
ま、本家の「ジンギスカン(英語版)」とは比べ物にはなりませんが。

で、さっき歌入れしてみたんですけど、ドイツ語で歌うの、無茶苦茶難しい!
マルコ・ポーロより酷い出来になりそうですorz
ジンギスカンへの愛だけは誰にも負けないつもりなのですが、愛だけではどうにもならないことがあるのですね。
はぁ。


[060508]


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